Maliitのebuildを書いてGentooにインストールしてみた
MeeGo HandsetUXおよびNokia N9/N950で採用されている MeeGo 1.2 HarmattanのIMとして開発されているMaliitは、以前採用されていたMeeGoTouch Input Methodとは違いMeeGo Touch Framework(MTF)に依存しない設計になっていますので、普通のLinuxでもビルドして使えるようになっています。Virtual KeyboardはQMLで書くことができますし、モバイル用に開発する時も、端末やエミュレータを使用しないである程度のところまで作ることができると思うので、デスクトップLinuxで動かせることは意味があると思います。
UbuntuやFedoraなどは既にビルドされたものが公開されているようですが、例によってGentooはありませんので、ebuildファイルを書いて自分のoverlayに入れておきました。もしご興味のある方はこの辺見て追加してみてくださいませ。
続きにはちょっとだけ使い方書いてます。興味のある方はどうぞ。
maliit-frameworkとmaliit-pluginsをインストールします。overlay使ってる人はemergeできます。自分でビルドする方法はMaliitのサイトを見ていただければいいと思います。
#emerge -av maliit-framework maliit-plugins
導入したら、テストアプリを起動してみましょう。
$maliit-exampleapp-plainqt
ちっちゃなウィンドウのアプリが起動したら、"(Stopped) Start Input Method Server"をクリックすればMaliitが起動します。起動したら、下の入力ボックスをクリックしてフォーカスをONにすればvirtual keyboardが表示されるはずです。"Rotate Keyboard"をクリックすれば90/180/270/0の順に回転していきますが、普通のノートPCだといまいちですね。タブレットPCとかだといい感じかもしれません。まぁアプリごと回転してくれるようになってないとですが…まぁ首のほうを動かしますか。
ちなみに普通にQtアプリでもすぐに使えます。サンプルアプリを使わないとして、まずMaliitをコンソールから起動しておきます。
$maliit-server -software -bypass-wm-hint
んで、好きなアプリを起動します。ここではQwassrをサンプルに。
$QT_IM_MODULE=Maliit qwassr
これで、QwassrのTweet入力エリアをクリックしてフォーカスをONにすれば同じようにVirtual Keyboardが表示されます。Qtの場合入力エリアで右クリックしてメニューからIMを切り替えることもできますが…
今のところMaliitを使ってるアプリを落とすとmaliit-serverまで落ちちゃうけど…これはどうなんだろ^^;
まぁGentoo環境で使えるようになったし、これからいろいろいじっていきます。