Mozc

Mozcの更新版である1.1.690.102が出ていたのでN900(maemo)用のパッケージを更新しました。使っている方はアップデートが降ってくると思います。郵便番号辞書も最新にしてあります(as of 31/03/2011)

GoogleさんのDeveloper Relations Japan Blog述べられてますが、このバージョンから手書き認識と文字パレットをサポートしています。他のOSは知りませんが、Linuxではzinniaを使用しているようです。まぁzinniaだってmozcの作者さんたちの成果物ですしね^^;

Maemo(Fremantle)にはもともとzinniaパッケージがありましたし、これらの機能はmozc_toolに入ってましたので、パッケージの更新は楽チンでした。また運良く遊びでibus-tegakiのパッケージを作っていたときにtegaki-zinnia-japaneseとかもろもろzinnia用の手書き認識モデルをパッケージ化しておいたので、手書き機能もすぐに試すことができました。手書き機能使ってみたい方は、Mozcを最新版にしたあと、tegaki-zinnia-japaneseをapt-get installすればN900でもすぐに使えます。

で、この手書き/文字パレット機能なんですけど、どうせデスクトップ用に書かれたもんだしN900ではまともに表示出来んだろーとかタカをくくっていたのですが、実際に起動してみてビックリしました^^; ちゃんと使えます(失礼だろ)

あ、起動の仕方は、mozc_toolにオプションを渡して起動できます。

/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=hand_writing (手書き認識)
/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=character_palette (文字パレット)

起動の仕方はいつも(勝手に)お世話になっているいくや御大の斬鉄日記から。

いくやの斬鉄日記 〜最新版Mozc(1.1.690.102)のちょっとしたメモ〜

https://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/5e0b052be73008ecfd11608f42ac6a0f

で、あとはスクリーンショットをば。基本的に手書きも文字パレットも、文字を選択するとクリップボードにコピーしてくれる、という感じです。

まずは手書き認識機能。左側に入力欄、右側にフォントの種類と大きさ選択画面と候補表示画面。

tegaki

手書き文字認識はだいたいのケースで入力したい文字の候補が少なくても問題ないので、文字の大きさはLargestに設定してもいいかも。

ちなみにポートレイト表示でもけっこう普通にいけます。

tegaki-portlait

次は文字パレット機能。パレット形式なので右側の一覧は全体を見渡せる大きさがよく、ランドスケープでのフォントの大きさはMediumがよさげ。

palette

最後にこいつもポートレイトで。ポートレイトはフォントをsmallestにしてもパレットが全部表示できないのでまぁおすすめできないかな。これは仕方ないです。

palette-portlait

という感じでかなり素晴らしいデキになってます。手書きモデルはなんかWindows版では次回の更新以降ちゃんとしたのが載る、みたいなことが書いてあるけど、Linux版はどうなんでしょうねー。

あとこれはN900の問題だと思うんですけど、手書きの文字入力欄が黒で、入力文字も黒になってしまっているので、変えられたらなーとか、従来の手書き入力みたいにある程度入力した上でクリップボードに放り込めたり、入力エリアを2つ作れたりすると便利だろうなー、とか、勝手に書いておきますw

どんどん進化するMozcの今後が楽しみですね。ちなみにご存知かと思いますがmozc_toolはQtで書かれてますよ^^